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しろいはなび

twitterでは手狭に感じてきたのでブログを始めてみました。

いろ・うごき・かたち アートをめぐる夏の冒険 :Color, Motion, Form - Summer Adventure in Art 神奈川県立近代美術館

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鎌倉に越してきてから都内の美術館よりも神奈川県内の美術館に足を運ぶことが多くなっている。それらに共通することは――駅からかなり歩かされることもあるけれども――美術館の建物自体、それに立地や雰囲気がとても良いというところだろう。神奈川近代文学館にしても川崎市民ミュージアムにしてもそうだけれど、美術館の周りが庭園になっていて展示を見終わった後もぼーっとしてしまうことが多い。

 

神奈川近代美術館もそうだ。最寄り駅の鎌倉のお隣駅。そこから改札を出てすぐのバスに乗って十七分ほどのところだ。海岸沿いの二車線の道を大きなバスですいすい進んでいく。しばらく進んでいくと突然相模湾がぱーっと開ける。(行ってみようと思ったひとはできるならば進行方向右側の座席に座って欲しい)

 

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神奈川近代美術館はもとは高松宮家別邸があったところに2003年に建てられたものらしい。海に近いことから美術館の裏に遊歩道が作られていて海岸が見渡せるようになっている。写真は遊歩道の入り口。

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「いろ・うごき・かたち アートをめぐる夏の冒険」という夏休みの学生を意識したような企画展であまり期待しないで行ってみたものの、予想以上に楽しめた。現代美術作品を中心に色や形や動きに注目して作家たちがどのように表現していったかというのを見せていく展示だ。

 

一見して分かりにくかったりとっつきにくいコンセプチュアルアートや抽象絵画が並んでいるが、セクション解説のコピー用紙が配布されていてそれを見ることによって、どのような意図のもとに展示されているのか、ということが分かるようになっている。

 

またさらに子ども向けにも展示室マップが配布されていて、「どんなうごきをしている?光のあたりかたによってみえ方が変わります」「いろいろな いろ と かたちの組み合わせで、絵ができあがています。その組み合わせ方が画家によってちがいます」など鑑賞の筋道を懇切丁寧に教えてくれている。これが良いと思う。なかなか美術の文脈や作家の略歴を知らないととくに現代美術というのはなかなか「感じる」ことは難しいと思うからだ。

 

作家がこともなげに言う「偶然」とは試行の結果として発見された必然のかたちだったのではないでしょうか。堀内正和「三十六度十六分と五四度四四分」『日本美術』1975年10月

 

というパネルの言葉が気に入りました。まだまだごくごく近場で面白い美術館がたくさんありそうだと思いましたw