【感想】アメリカ最強の特殊戦闘部隊が「国家の敵」を倒すまで
最近はすっかり寒くなってバス待ちの時間を本屋さんに避難して立ち読みして過ごしています。平積みにされていて表紙が目に留まったので手に取ってみるとなかなか引き込まれる文章だったので衝動買いしてしまいました。
最近では読みたい本はアマゾンのほしいものリストに入れておいて積ん読を消化してから注文して読むというパターンが多かったので本屋さんで買うのは珍しいパターンです。w
米海軍対テロ特殊部隊DEVGRUのチームリーダーによる著書で、アラスカで過ごした幼少期からぼんやりと憧れていたSEALに入って数々の任務をこなし、オサマ・ビンラディン暗殺作戦に参加、作戦遂行して日常へと帰るまでが描かれています。
結論から言ってしまえばコールオブデューティやメダルオブオナーのような戦争FPSのキャンペーン、もしくはブラックホークダウンみたいな戦争映画を彷彿とさせる緊張感とスピード感があってぐいぐい引き込んでいきます。描写も簡潔かつ要点を抑えていますし、装備やアフガンの風景や作戦行動中の風景写真、またクライマックスになるビンラディン殺害の作戦行動の場面では地形や建物の図版を交えながらストーリーが進んでいくので専門家でなくとも分かりやすかったです。なによりチームリーダーの目線から描かれていて彼の少年時代、新兵時代、家族のこと、両親のことが描かれているので兵士の前に一人の人間として感情移入ができました。
わたしは戦争の是非については分かりません。しかしより大きな存在のために自分の能力を使えること、そして信頼できるパートナーとの絆(二つ目の家族と言ってもよいだろう)、エリート中のエリートとして活躍できること、なにより国家(ひいては家族や友人)のために奉仕できること、これらは我々のように無為に生きていては得られないだろうなあ、と思って羨ましく思いました。
自分の全てを投げ打って賭けることができるのは思春期の恋愛と戦争ぐらいしかないんじゃないだろうか。
アメリカ最強の特殊戦闘部隊が「国家の敵」を倒すまで NO EASY DAY
- 作者: マーク・オーウェン,ケヴィン・マウラー,熊谷千寿
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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