しろいはなび

twitterでは手狭に感じてきたのでブログを始めてみました。

ルミネのCMの反応を見て(サイバー)フェミニズムから卒業したくなった

今週のお題「卒業」

youtu.be

 

一年くらい前までフェミニズムというのは真に平等な社会を作ろうとする思想なのだと思っていた。フェミニズムの思想によれば女性はもちろんほかの問題系を抱えているひと(障害者であるとか)や男性までもが社会の規範に囚われずに思うように生きられるようになるための思想であり運動であり学問であると思っていた。けれども、ろくでなし子さんの話題であったり、ちょうど一年前くらいに流行ったロボット学会誌の表紙に女性型アンドロイドが家事をしている絵が採用されたことにたいする反応であったりを見てからかすかに不信感を覚えていたのだけれど、今回のルミネのCMの反応を見て、心の底からフェミニズムとは離別したくなった。

 

あのCMへの反応は単純にヒステリックであるし、冷静に見ようとすればあの件の上司は嫌味なキャラクターであったけれどもお洒落をした巻き髪の女性にたいしても「巻いただけですってー」と舌っ足らずな物真似をして茶化していた。つまり彼は誰にたいしても平等に嫌な奴なのではないだろうかとわたしは思った。炎上の中心である「需要」が違う、という言葉も、見た目は職場の華ではないが仕事ができるからそれでいいじゃないか、というようにわたしは受け取った。女性全員が職場の華である必要はないし、ショムニ江角マキコ(きちんと見ていないうえに喩えも古くて申し訳ないのだけれど笑)のように仕事がバリバリできる女性というのも凛々しくて良いのではないか、と思う。

 

そのことにあれほどまでに執拗に批判を加える必要があるだろうか、と思うのだけれど、あれはテレビで文句を言うようにツイッターにも書きたいけれど、「ムカつく!ありえん!」だけでは140文字が埋まらないので、別の言葉に置き換えているだけじゃないかとも思った。

 

それにそもそも彼女たちの掲げる思想や出てくる言葉は本当によりよい社会のためなのであろうか、と思う。このCMの例で言えば化粧をして可愛く着飾り職場の華としてサバイブしていくのもまた一つの生き方として承認されてしかるべきであろうが、そのような世渡り上手な女性もまとめてキャタピラで踏みつぶしていくような暴力性が感じ取られた。(それに能町みね子さんやらはあちゅうさんがこのCMを作ったのは無理解なおっさんだったから良い、イケメンだったら許したというようなことを発言したのも気になった)

 

ただあのような意見は正義の側に立って日々の鬱憤を晴らすために石を投げたいか、ただ彼女たちの眼に映る男性性が羨ましくて怨嗟の声をあげているかのようで、ちょっと気味が悪く感じられたということもある。

 

もうしばらくはきっとフェミニズムについての違和感を検証しながら自らから引き剥がし新たな思想を打ち立てる過程が必要になるかと思われます。

 

最後にツイッターに流れてきたweb漫画を紹介したいと思います。この作品はとても面白いし、多くの女性がどれかのキャラクターに感情移入して読めるんじゃないかと思われます。お時間がある方は是非。